Pay@Table

  • 概要

    オープンソース「Pay@Table」は、飲食店などでの支払いにおいて、店員を呼ばずにテーブル会計を実現する仕組みのプログラムです。

    これが実現すれば、利用者(飲食店などのお客様)は、伝票に印字されたQRコードをスマートフォンなどで読み取り、表示された金額(トークン数量)の支払いを許可するだけで会計を済ますことができます。店舗側も、お客様の帰りがけにQRコードを読み取ることで支払いを確認できるため、オペレーションコストの軽減が見込めます。

    なお、現在「GMOブロックチェーンOSS」では、GMOメイクショップ株式会社(以下、GMOメイクショップ)と共同で、オープンソース「Pay@Table」と「地域トークン」を活用し、実店舗やネットショップで地域通貨(トークン)での支払いを可能にする「電子地域通貨・オムニチャネルプラットフォーム」の開発を進めております。

  • 公開

  • 全体構成

    Pay@Tableの全体構成は以下のようになります。

    Pay@Table全体構成

  • 利用フロー

    1. 店舗(飲食店など)は、ブロックチェーン上に店舗登録を行い、取り扱うトークンの登録と、法定通貨との交換レートを設定する。
    2. お客様(利用者)は、「Pay@Table」に対応したユーザー向けアプリをインストールし、支払い用のトークンをブロックチェーン上にデポジットしておく。
    3. 店舗は、注文を受けた際、「店舗ID」「伝票ID」「利用金額(トークン数量)」情報を含んだQRコードを生成し、支払伝票に印字するなどして利用者に表示する。
    4. 利用者は、テーブルにある支払伝票に印字されたQRコードを読み取り、伝票IDと支払い金額を確認。
    5. 利用者は、金額に誤りがなければ、トークンでの支払いを許可する。これにより、ブロックチェーン上にデポジットされた金額から自動で店舗への支払い処理が行われる。
    6. 店舗は、お客様(利用者)がお帰りになる際、支払伝票を受け取り、表示されているQRコードを読み取って「店舗ID」と「伝票ID」を取得。
    7. 店舗は、「店舗ID」と「伝票ID」をもとに、利用者の支払いが完了していることをブロックチェーン上で確認する。
  • 「Pay@Table」で実現できること・仕組み

    「Pay@Table」は、「店舗ID」「伝票ID」「利用金額」情報を含んだQRコードをハブに、ブロックチェーン上で利用者から店舗への支払い処理が完了できる仕組みのプログラムです。

    例えば、飲食店に来店したお客様(利用者)の場合、テーブルに置かれた支払伝票に印字されたQRコードを読み取ることで料金の支払いができるため、店員を呼ぶことなく任意のタイミングで会計を済ませることができます。

    店舗側は、帰りがけのお客様から支払伝票を受け取り、QRコードを読み取ることで、ブロックチェーン上から支払い状況を確認できるため、会計時にテーブルとレジを往復する必要がなくなり、オペレーションコストを軽減できます。

    また、支払い記録はブロックチェーン上に記録されているため、お客様の支払いや、店舗が支払いを受け取ったことなどを、第三者機関を介在せずに証明することが可能です。

    このように、飲食店との親和性が高いプログラムですが、その他の店舗やWebサービスなどの料金支払いにも利用できます。

  • 「Pay@Table」の特徴

    • トークンの標準仕様「ERC20」に準拠したトークンは全て取り扱い可能

      「Pay@Table」は、イーサリアムが提唱しているトークンの標準仕様「ERC20」に準拠しています。

      そのため、「ERC20」に基づいて発行されたトークンであれば、店舗側は全て取り扱い可能です。利用者(お客様)は、店舗側において取り扱っているトークンであれば、お支払いに使用することが可能です。

      なお、「GMOブロックチェーンOSS」の既存プログラム「地域トークン」も「ERC20」に準拠しているため、「地域トークン」で新たに発行されたトークンも「Pay@Table」の支払いに使用できます。

    • 追加注文・返金などにも対応可能

      「Pay@Table」には、追加支払い処理および返金処理のコントラクトも実装されています。

      例えば飲食店において追加で注文があった場合は、新たな請求金額(トークン数量)をもとに新しいQRコードを作成し、表示させることが可能です。

      お客様が、新しく生成されたQRコードから支払いを行うと、すでに追加注文前までの支払いが済んでいた場合は、不足分だけの支払い処理が自動で行われます。

      店舗は、すでに会計済みかどうかの確認や、差額分の計算を行う必要がないため、オペレーションの削減が図れます。

      また、お客様から料金の返還請求があった場合、「どの利用者(アドレス)からどれだけの支払いがあったか」がブロックチェーン上に全て記録されているため、店舗から利用者(アドレス)に対して正確な返金処理が行えます。

    • 店舗も導入が簡単

      「Pay@Table」は、ブロックチェーンで自立的に動作するプログラムであるため、店舗はブロックチェーン上に店舗登録を行い、支払いに利用できるトークンを登録するだけで、自由にこの仕組みを導入することができます。

      その他、支払伝票などにQRコードを表示する仕組みや、お客様の支払い確認用のQRコード読み取り端末を用意すれば、実際に店舗での運用が可能となります。

    • 関係者の仮想通貨(Ether)の保持が不要(代払い)

      ブロックチェーンでは、何らかの処理をブロックチェーン上に記録する度に、仮想通貨(Ether)による費用の支払いが求められます。

      しかし、店舗やお客様が情報の記録のために仮想通貨を常時保有することはまだ一般的とは言えません。

      本プログラムでは、ブロックチェーンへの記録にかかる費用を、サービス提供者が日本円等でまとめて代払いできる機能を用意しているため、お客様や店舗は仮想通貨で都度支払いする必要なく、「Pay@Table」をご利用いただけます。

  • 実用化への取組み

    • GMOメイクショップと「電子地域通貨・オムニチャネルプラットフォーム」を開発

      現在「GMOブロックチェーンOSS」は、ネットショップ構築サービス「MakeShop」を展開するGMOメイクショップと、「Pay@Table」および「地域トークン」の仕組みを活用した「電子地域通貨・オムニチャネルプラットフォーム」の開発を進めております。

      「電子地域通貨・オムニチャネルプラットフォーム」は、地方自治体や地方銀行などが電子地域通貨(トークン)の発行・運用主体となり、実店舗やネットショップにおいて地域通貨での支払いを可能にするものです。

      これが実現すれば、利便性が高く普段使いのできる電子地域通貨を通じて、ネットショップによる顧客の囲い込みも可能になります。両者は、電子地域通貨を通じて日本の地域経済およびEC業界の活性化を支援するべく、このプラットフォームの実現に向けて協力してまいります。

  • 関連ドキュメント

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